Yo te amo

Te adoro


 

DVD時代に対応して新たに復活したシネマでピロッピーです。
SamSamはいつの間にか音信不通になりましたので厳密には「SamSamの」ではありません。SamSam帰ってこいよー。



エーゲ海の天使 (Mediterraneo)

第二次世界大戦でギリシアの孤島に配備され、無線機が壊れそのままなんの連絡も無く見捨てられたよう過ごすイタリアの兵士のなんとも平和な夢のような3年間を描いた映画。イタリアに戻る前に軍曹が「なんだか夏休みが終わってしまうような寂しい気持ちがする。」というところにこの映画の肝が集約されている。

戻った後のイタリアでのその後は描かれないが最初から逃亡を続けた(島に残った)ファリーナ、一度イタリアに戻ったものの逃亡(島に戻った)した軍曹、そしてイタリアに戻った中尉3人の人生の終わりでの再会で皆で料理の準備をするシーンが趣き深い。

映画の最初に

「あの時代は逃亡だけが、夢を見続けながら生き延びる手段だった。」−アンリラボリ

そして最後にはこのような文章が映し出される。

「今逃亡中の全ての人にささげる。」

今は皆逃亡中(私も、あなたも)なのだ。

Selena

セレーナという人はAmazonなどのラテンページで買い物をするときよくレコメンドされていて売り上げのチャートでも上位の人なので以前ベスト版CDを買ったのですが、まったくピンこずいったいどこがよくて人気あるんだろうと不思議に思っていた人です。期待せずに見てみると人気の秘密がわかったような気がしました。人気の絶頂期にファンクラブの会長に射殺されてしまったということが彼女を悲劇のヒロインにしたのもあるでしょうが、アメリカでヒスパニック系の人のパワーがアップして来た時代のそれを象徴する存在だったのかもしれません。

それだけだとそれだけの話として終わってしまうのですが映画はアメリカにおけるヒスパニック系にたいする差別のこととか,ギタリストの恋愛と結婚を織り込みながらSelenaの子供時代から亡くなるまでを生き生きと描いており引き込まれました。

CDで聞くとチープなシンセ音が耳につくラテンなのかポップスなのかわからないような中途半端な歌が映画の中での歌のシーンはかなり魅力的でこれはジェニファーロペスのおかげなのか映画がよくできているせいなのかはわかりませんが楽しめます。セレーナを聞いてみたい人はまずこのDVDからというのが正解かもしれません。映画で感情移入しておけばCDも聞けるでしょう。

あと普段のジェニファーロペスってそれほど強烈にヒスパニックっていう顔をしていないのですがメークしだいでこうなるんだと小さな発見もありました。

あらためてジェニファーロペスは演技の才能もあるんだなと感心しました。歌手の人気で映画に出ているというレベルではありませんね。歌はNo me ames以降ぱっとしない(僕的には)ので映画の世界でがんばってください。(もうかなりがんばってるか。ジョージクルーニーとの映画もかなりよかったし。)

Amores perros

題名どおり犬を愛する3人(グループ)の愛憎が同時平行で時として間接的にクロスしながら描かれるタランティーノ的な手法の作品。2000年の各地での映画祭で数々の賞とったようだがそれはDVD見てはじめて知った。

かなり暴力的な映像もタランティーノの影響を強く受けているが舞台がメキシコということでさらにワイルドさと雑多さにあふれ、ざらざらしたリアル感が映像から伝わってくる。

小道具として犬が絡みながらみんなどんどん坂を転がり落ちていくのですが最後は行き着くとこまでいったという感じで今後の希望を少し感じさせて後味的にはそれほど悪くありません。

愛って深いですね。ときに理解不能です。

Captain Corelli's Mandolin

ペネロペクルスとニコラスケイジというラテン(濃い)顔2大俳優競演の第二次世界大戦のギリシアの島に進駐したイタリア軍の将校と島の娘の恋を描いた映画。

ギリシアの島とイタリア軍というと私の大好きな映画mediterraneo−右を思い出すが共通点としては能天気なイタリア軍といったあたりでこっちは映画の内容よりは俳優の名前で客を呼ぼうというのが見え見えな商業映画。ドイツ軍が単なる悪役で出てくるところなど、パールハーバーにもつながるものがある。でもこちらは爆撃シーンが見所なのではなくあくまでも純愛に生きる美しくけなげなペネロペクルスを鑑賞するのが見所となっている。女性にはニコラスケイジのオヤジなのに母性本能をくすぐる(と思われる)ワンちゃんのような訴える目が見所となるであろう。こんなオヤジになって素朴な島の美しい娘と恋に落ちたらどんなに幸せだろうとオヤジな妄想にトリップする私でした。

ペネロペクルスの細さをみていしだあゆみを思い起こした私はオヤジですか?小学校低学年くらいのころいしだあゆみがブルーライト横浜を歌うのをテレビで見て大人の女性に対する恋心をはじめて覚えた私です。



以下はSamSamのものです。

デスペラード

身持ちの固くない「身持ちの固い人」さんの言うように、夏だし現実離れした映画を今回は紹介します。掲示板では好きなタイプの女性を食べ物に置き換える話題でだいぶ盛上がってるみたいなんで、今回は身持ちの固い人さんの仰る「ライチのような女性」にピッタリなヒロイン、カトリーナが登場する映画です。

恋人をギャングに殺された男がギターケースに大量の武器を隠し持って復習するというストーリーなんだけど、主役のアントニオ・バンデラスの銃捌きがもーサイコー。危ないデカの柴田恭平や舘ヒロシなんて目じゃないの。バズーカを構えるシーンなんて「そんなんじゃ撃たれちゃうよー。」ってツッコミたくなるくらいの構えだから、かなりの現実離れぶり。バンデラス一人でギャングに立ち向かう姿は暴れん坊将軍や桃太郎ざむらいなどの日本の名時代劇にも重なります。

お待ちかねのヒロインですが、もう美人でナイスバディーなのはラテンだもの当然。映画の真中ぐらいにある、アントニオとの絡みシーンの脱ぎっぷりがすごいのよ!かなりディープな絡みだし。この映画、アントニオも汚いけどかっこいい。食べ物で例えるなら、昔のアニメでよく見かけた「骨付き肉」。原始人がかぶりついてる肉って感じ。子供の頃、あの肉を食べたーい!って思ってた人も多いはず。

いい男といい女と意味なく多いガンアクション、きっと現実逃避できる映画だと思います。

この映画みてサルサ始めたけどチャヤンはいなかったわ。

25歳 商社

ダンス ウィズ ミー

「私も持ち上げて、もっと回して!回して!」と女なら誰もが思ってしまう映画がこれ。

踊ってる時のチャヤンのたくましさとクネクネした動きについうっとりしてしまうわ。でもなんと言っても映画後半の踊り狂ってるシーンで、前髪半分を昔のゴーひろみバリに垂らしてヴァネッサをクルクル回してる姿を見て、もう一つ、映画前半でもヴァネッサが叶姉妹も真っ青のゴージャスボディーにむちゃかわいいブルーのラメラメワンピースになのに、白のジャケットに黒のパンツって...。スターにしきのもびっくりよ!チャヤンいい男なのに趣味悪いわー。(by ピーコ)

映画の内容は置いといて、音楽は当然ほとんどラテンだし、シンガーとしても女優としても一流芸能人のヴァネッサとラテン音楽界のスターチャヤンをはじめ、プロダンサーも多数出演しているからダンスシーンは見応え抜群!TVの前でサルサの練習した人は少なくても36人位は居るな。実際使った人は35人は居るはず。それぐらい使える映画です。

LDGより:LDGで紹介しているLicard LemvoとDLGも演奏シーンで出演しています。

セントラルステーション

私の周りの女の子の間では大絶賛されてる映画です。ちょっと時間のある休日に見てジーンと余韻に浸って欲しい一品です。

自分を捨てた父親の元へ向かう少年ジョズエと、少年を送り届ける羽目になったドーラのロードムービー。犯罪が多発するブラジルのセントラルステーションで手紙の代筆をしながらずる賢く、期待を持たずに一人で生きるドーラだが、少年との旅を通して少しずつ優しい気持ちを取り戻していく。また、わがままなガキだったジョズエも次第に強くなっていく姿がとっても頼もしい。

この映画ではいつも絶望感と期待感が一対で存在する。言葉に無感動なドーラと手紙に感動的な言葉を託す人々、ドーラの恋とその結末、父親の元に辿り着いた少年とそこに待つ現実。そして少年とドーラとの心の交流と別れ。予想できる展開なんだけど、ラストシーンの少年とドーラが見せる優しさに目頭が熱くなってしまいます。ていうか、号泣です。

大好きなものを説明するのってとっても難しいから「とにかく一度見てちょう!」って感じです。

ブエノスアイレス(Happy Together)

「天使の涙」、「恋する惑星」のウォンカーウェイ監督の映画で、97年のカンヌ映画祭では最優秀監督賞を受賞した作品。

ここまでは香港映画??と思われるかもしれませんが、この映画はなんと、全編アルゼンチン・ロケを敢行しているから現地の雰囲気が伝わってきます。でもアルゼンチンで生きる同性愛のアジアン男二人の取巻きだから「晴れた空〜」って言うよりは、もっと渦巻いてる世界なんだけど。

テーマが同性愛であるということで、韓国では上映禁止となってしまったものの、トニーレオンの恋人役で共演したレスリーチョンは台湾のゲイ投票で「夢の恋人」NO.1に選ばれたらしい。個人的にはトニーレオンの方が好きなんですけど、皆さんはどっち派ですか?

ちなみにネット上でこの映画の撮影現場(もちろんinアルゼンチンです)を多数紹介しているHPを見つけました。なんだかすごい詳しく映画のシーンと実際のアルゼンチンを比べているのでご関心がある方はgooからブエノスアイレスを検索して出てくる「阿根廷・映画通」へどうぞ。

フェティッシュ(Curdled)

「パルプフィクション」など数々のヒットを飛ばすタランティーノの映画の中でも、私的にかなりお気に入りの作品。タランティーノの映画って「やりすぎでしょう。」って思うくらいたくさんの人が死んでしまいますが、その点この映画は安心して見れます。

ビデオに詳しく書いてあるけど、もともと某映画祭に出展された短編映画をタランティーノが気に入り長編化されたもので、めちゃめちゃ華のあるヒロイン、アンジェラ・ジョーンズごと惚れ込んで頂いてしまった映画。

 殺人事件が大好きなガブリエラが殺人現場清掃員になって事件に巻き込まれちゃうっていう内容なんだけど、タランティーノ映画の面白さは、短い時間を描いてるだけなのストーリー性があること。今回も90分のうちの大部分は2日間の出来事で構成されてるんだけど、サイコ、サスペンスとロマンス、コメディの要素を兼ね備えてるとこがスゴイ。もう一つの見所は音楽とダンス。ラテン要素たっぷりでガブリエラの魅力が180%以上出ています。

映画の裏技

昔、友達が「ウォーリィを探せ!」っていう本にはまってて学校帰り一緒に本屋さんに行ってウォーリィを探しを競ってました。

タランティーノの映画を観る時、必ず細かいとこで出て来るタランティーノを見付けて一瞬、妙な満足感を感じて童心に返る今日この頃。春ですね。(字余り)

LDGより:全編バックでコロンビアミュージックが流れてます。

感動で化粧がぼろぼろにとれるくらいに泣いちゃったわ。うそ。

28歳 金融

踊れトスカーナ(Il Ciclone)

「愛の言葉はピロッピーなんです。」

映画をなぜ観るのか?こよなくラテンを愛する弊社EXECUTIVE DIRECTORによると、いい映画の条件はHappyなことと、美女が出演している事らしい。これはかなり主観的だけど、やっぱり映画の醍醐味として「Happyになること」は外せません!そんな幸せになりたい願望を100%満たしてくれるのがこの映画。

内容は笑えてくるくらいシンプル。イタリアの平和で小さな村に迷い込んだフラメンコダンサーが主人公と恋に落ちる。でもシンプルなのはストーリーだけじゃありません。とにかく登場人物全員が単純明快、妙な駆引きが無いから見終った後も気分爽快ですわ。ちなみに、映画の中はフラメンコダンサーをはじめ美女揃い!ラテン美女達が踊るフラメンコだけでも観る価値アリ。もちろん、こよなくラテン美女を愛するEXECUTIVE DIRECTORもこの映画、お勧めしてました。


 

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